子供の習い事でいつの時代も人気があるピアノを取り扱う教室ですが、ピアノの教室には種類があります。
ピアノを弾くことをメインにレッスンする教室、歌やリズムを大切にする教室、アンサンブルを重視する教室などです。
どこも小学生にあがるころには鍵盤で練習することがメインになってきますが、なぜ鍵盤を弾くことは一緒なのに様々なレッスンがあるのでしょうか。
幼児の音楽教室を探している方は、まずその違いについて知ることが重要です。
ピアノ教室と音楽教室の違い
幼児のピアノ教室、音楽教室、リトミック教室を選ぶ際、ほとんどの方は体験レッスンに行くところから始めるのではないでしょうか。
体験レッスンに行って内容を見るとピアノ教室ではグランドピアノに親と子供で入り、簡単なリズムの練習や鍵盤の練習などを体験させてくれます。
音楽教室では多少鍵盤に触るものの、歌を歌ったり手を叩いたりする部分も多くて子供がものたりなさを感じることもあります。
リトミック教室ではほぼ鍵盤に触らず、身体を動かしてリズムを感じることをメインに大人数でレッスンをします。
ゆくゆく鍵盤での練習をさせたい場合に迷ってしまったら、ピアノ教室か音楽教室をオススメします。
なぜなら、これらの教室の違いは一回体験しただけではわからない「子供が大きくなったとき」に表れるからです。
ピアノ教室が運営しているリトミックは音楽教室とリトミックを明確に分けていない場合もあるので、ゆくゆく鍵盤を弾く素地も育まれる教室もあります。
ただ、公民館などで行うリトミック教室は子供の情操教育をベースにレッスンをしているため、音楽的な要素を学ぶというよりも子供がすこやかに育つ手伝いをしている場所です。
ピアノ教室はピアノを使って演奏するために、楽譜を読めるようにする力やピアノを弾くときの細かい手の力加減まで生のピアノで念入りに教えてくれます。
音楽教室のグループレッスンは、いずれ鍵盤楽器を演奏するための基礎的な力をはぐくみますが、幼児期は鍵盤を触る細かいタッチ感などよりも音楽を楽しむ気持ちや、リズム感、音程などを身に付けることが重視されています。
成長したときの違い
３才からピアノ教室に通い始めた子供と音楽教室に通い始めた子供を比べたとき、小学校にあがるころに難しい曲を弾いているのはピアノ教室に通っている子供です。
早くから楽譜を自分で読むこともしているため、譜読みの上達も早く、きれいな音で弾くことができます。
ただし、中学生や高校生、社会人になるころまでピアノを続けて上達し、順調に難しい曲を弾けるようになるかどうか、個人差が大きくあります。
ピアノ教室では幼児期から生のピアノを練習しますが、３才という年齢では多くの子供の指はやわらかく鍵盤を重いと感じます。
また、毎回のレッスンで30分間ピアノに向かっているのは難しい年齢でもあり、子供慣れしていない先生のもとに通っているとなかなかレッスンが進まないこともあります。
小学校へ入学する前から個人レッスンを選ぶ際には、近所で通いやすいことや値段以上に、ちゃんと子供を上達させてくれるか、子供に合っているか見極めることが大切です。
反対に、大きな音楽教室のグループレッスンでは弾くこと以外にも様々な音楽体験をする場所です。
弾くことに関して出遅れてしまったり、楽譜を読んで弾くことや、細かいピアノに対するタッチ感を求めるならグループレッスンだけでは厳しいです。
メリットは、子供が成長して吹奏楽部に入って他の楽器を演奏するとき、その楽器に合わせて調を変えることがスムーズだったり、楽譜がなくても伴奏がすぐ弾ける、曲のアレンジが得意などのメリットもあります。
また、グループレッスンの先生は各教室にあるメソッドで、さまざまな個性を持つ子供達のやる気を出す話し方や、飽きさせないレッスンの進め方を勉強を身に着けている場合が多く、子供に対するレッスンが得意です。
まとめ
子供をピアノ教室に通わせているほかの保護者にアドバイスをもらって教室を決めようとしても、ピアノ教室と音楽教室の違いを明確に理解している方は多くありません。
グループレッスンから個人レッスンに移行した方でも、子供がグループレッスンのまま大人になっていたら何が身について、どこまで上達したのかはわからないのです。
ただ、グループレッスンは幼児期のみしか募集していない教室がほとんどなので、迷ったら小学校に上がる前の数年だけでも試してみるのはいかがでしょうか。
幼児のうちにしか身につかない感性を大切にして、求めているものが違うようであれば個人レッスンに変更することをオススメします。
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