一ヶ月のうちにレッスンを行う回数や、休んだ場合の振り替えレッスンなどレッスンの頻度は教室や先生によって様々です。
なるべく休まずにレッスンに行こうと思っても、用事や体調不良でやむなく欠席することもあります。
教室探しのときに振り替えレッスンを行ってくれる先生を探す方も多いのですが、はたしてレッスン頻度は多ければ多いほど良いのでしょうか。
ピアノのレッスン頻度についてまとめました。
レッスン回数と振り替え
ピアノの教室によってレッスン回数や振り替えが違うのにはいくつか理由があります。
例えば、大手音楽教室のレッスンでは振り替えをしないと会社から指示が出ている場合もあります。
それはピアノのレッスンは先生の時間を売っているのと同じなので、かぎられた時間の中で同じ生徒のために作る時間が多いと他の生徒を増やせなくなるからです。
大手であれ個人であれ、今通っている方を大切にしたいと思っても、何人もの生徒が振り替えをするのが当たり前になってしまえばかなりの時間を確保しなければなりません。
口コミで人気があったり、熱心な生徒が2枠とって受講したいと思うような先生の場合は特に時間をつくることが難しいと言えます。
また、先生が勉強熱心で勉強会へ行ったりコンサートを聴きに行く、または自分の演奏会を行っている場合も振り替えレッスンは厳しくなりますがレッスンの内容は充実したものになっている場合もあります。
大手音楽教室では研修やコンクールの会議などレッスンがない日も活動する時間が多いため、自然と個人の先生の方が振り替えの融通が利きます。
優秀でレッスンの振り替えも行ってくれる先生が見つかればそれに越したことはありませんが、身近にピアノに詳しい人がいない場合、優秀で内容も濃い先生にめぐり合うのは難しいのが現実です。
逆に振り替えをしないからと言って必ずしも優秀な先生というわけでもないので、教室探しをするときには金額やレッスン回数のコストパフォーマンスだけでなく先生がどんな先生なのかを重要視しましょう。
子供のレッスンの場合、子供が先生になついてレッスンで受けた指示を実行するか、レッスンを楽しいと思って長く続けたいと思うことも大切です。
コンクールを目指すならコンクールに生徒を多く輩出している先生を探し、趣味で軽くふれたいなら優しい先生を探すなどコスパ以外で重要視すべき点の方が多いのです。
レッスン回数が少ない
ピアノのレッスン回数は基本的に月3~4回程度が一般的で、軽く趣味で始めたい方は2回のところもあります。
まずは月3、4回のレッスンで、物足りなくなったり、もっと実力をつけたいと思ったときに回数や時間を増やす相談をするのが一般的です。
「いつでも来て練習していい」という教室もありますが、それはよっぽど生徒が優秀で先生が力を入れたいのか、一回あたりの内容が薄いかどちらかの場合が多いようです。
レッスンに毎日行って難しい曲を弾き、先生も沢山褒めてくれるからコンクールに出たいという保護者が、実際コンクールに子供を出して恥じをかいたとう経験談も聞きます。
独特なレッスン形態の先生に習っている場合は、コンクールに出る前に他の教室に行って、本当に実力があるのか確かめることをオススメします。
月3~4回のレッスンを都合で休んでしまって、決められたレッスン回数が消化できないときは家庭での練習時間を多めにとりましょう。
ピアノはレッスンの中で上達するよりも、家庭での練習中に上達していく習い事です。
いくらレッスン頻度が多くても、前回のレッスンと変わらない状態でレッスンに行けば先生は前回と同じことしか言えないので非効率的です。
家庭でしっかり練習することは、レッスンの回数や内容よりもはるかに重要です。
まとめ
レッスン料が同じならば、なるべく先生に見てもらえる頻度が多いほうがコストパフォーマンスがいいと思いがちですが、一概にそうとは言い切れないのがピアノ教室です。
最近では、共働きで子供を見ている時間が取れないため託児所代わりにピアノ教室を利用する方も増えてはいますが、ピアノの上達が目的であればレッスン内容を重視しましょう。
一度通い始めたら、何年も通うことになる教室です。
特に子供の場合は幼児期から中学生になるまで、長ければ社会人になるまで毎週顔を合わせて成長を見守ってくれる相手になります。
たとえ30分間でも成長を共に見守るピアノの先生は、学校の先生が知らない子供の長所や短所を理解し、応援してくれるパートナーです。
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