ピアノの練習で一番やっかいなのが、間違った練習方法で無意識のうちについてしまう癖です。
癖はすぐに気づけば直すことも簡単にできますが、長年気づかずそのまま練習をしていると直すのに相当時間を使うことになります。
初心者が両手弾きに入るころには既に兆候が現れていることもあるので、難しい曲に入る前にクリアにしておきましょう。
絶対につけたくない癖と、癖をつけないための対処法をご紹介します。
指と姿勢
ピアノを弾くときの指や姿勢は、楽譜通りに音を出していく初心者の段階ではそれほど気にならないことかもしれません。
しかし、両手弾きが始まり曲の強弱やピアノの音色に意識ができるようになってくると、見逃せない問題にもなります。
指はペタっと潰れた形やこんもりと盛り上がる形で弾くと、指に力が入らないため芯のある音になりにくく、スタッカートが重くなってしまうこともあります。
また、姿勢が悪いと特に重々しい雰囲気の曲を表現したいときに指先でしか調節ができないことや、両手弾きで低音と高音を弾くときに腕が邪魔になってしまうのです。
見直すポイント
両手弾きに入る初心者の段階で1度見直しをして欲しい部分は、椅子の高さや鍵盤との距離です。
ピアノの椅子は高さの調節ができる高低自在椅子を使います。
椅子の横についている丸いハンドルをクルクル回して調節するタイプと、背もたれがついていて段階的に調節できるタイプがあります。
どちらで練習をしても大丈夫ですが、背もたれつきの椅子になれておくと発表会やコンクールなどで始めて弾くピアノの前でもすぐに自分の高さへ調節することができます。
鍵盤に手を置いて座ってみて、肘の角度が90度くらいになるように調節をしましょう。
また、このとき鍵盤に手を置いたまま肘を左右に動かして自分の身体にぶつかるほど近い場合は椅子を後ろに引きます。
リラックスして腕が動かせるように椅子を調節し、子供の場合足がぶらついてしまうのであれば足台を用意します。
また、手のひらにお饅頭や卵を包みこむようにと指導された経験がある方もいるとは思いますが、実際にそこまで手の甲を上げてしまうと力が入りません。
指の長さや手の大きさによってもピッタリな高さは異なるので、何センチと指定することはできませんが動画サイトなどでプロのピアニストの演奏を見ると以外に平らということがわかるはずです。
低すぎると指の付け根がペコっとへこんでしまうので、ピアノを始めたばかりの初心者であっても指の関節が全て軽く曲がっているかチェックしながら練習をします。
まとめ
両手の練習が始まると、右手と左手で違う動きをしなければならず最初のうちは頭をつかいます。
さらに上達するとペダルも加わり、指や姿勢を直すところに重点を置くのも難しくなってしまうので両手弾きになるまえに正しい姿勢をみにつけましょう。
正しい姿勢でピアノを弾いてみて、違和感を感じるようであれば初心者であっても既に癖がつきはじめているかもしれません。
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