ピアノのレッスンで「脱力して」と先生から指導を受けた経験はありませんか?
しかし一言で脱力と言われても力を抜きすぎると弱い音しか出なかったり、芯がない音になってしまうこともあります。
ピアノは演奏するときにそれほど脱力は重要なのでしょうか?
使える脱力の練習方法と、習得に必須となる姿勢についてお話しします。
脱力する必要性
ロボットのようにカクカク動きながら演奏しているピアニストを見たことはありますか?
パフォーマンスで行うことはあっても、いつでも体を固くして演奏しているピアニストは見たことがないかと思います。
集中したり緊張の中で演奏をしていると身体がこわばり、演奏までぎこちなくなってしまうからです。
先生は体をフニャフニャになるまで力を抜いて欲しいわけではありません。
脱力を指導された場合、本人が気づいていなくてもこんな状態になってる可能性があります。
・のびのび弾けていない
・音が固い
・手がうまく動かず粒が揃っていない
・一定すぎて音楽の波がない
もう少し自由にリラックスして演奏してほしいときに「脱力」と言っている場合が多いのです。
脱力を習得する練習方法
脱力を習得するには、まず身体が固くなってしまう原因を考えてみましょう。
原因の一つには自宅練習が正しい姿勢でおこなえてない場合があります。
ピアノの椅子に腰かけて鍵盤に手を置いたときの姿勢をチェックしてみましょう。
椅子の高さと距離を調節し、肘が90度より少し開く程度で肩は上がらないように気をつけましょう。
子供の場合は椅子を高くすると足がぶらついてしまうからと、とても低い位置で練習している方もいますが腕の角度を基準に、足が浮くようなら足台を用意しましょう。
また、背筋は反り返るほど伸ばさなくても大丈夫ですが、まっすぐに伸ばして練習をします。
手首から先の脱力が必要な人は、手の関節がへこんでいないか確認してみましょう。
電子ピアノで練習をしていると指の腹の部分で鍵盤を抑えてしまう癖がつきがちですが、実際にピアノで練習する場合は指の腹と爪の間で鍵盤を叩きます。
このとき関節がペコっとならないためには指を支える周りの筋肉がしっかりしなければならないので、日ごろから指先を意識する練習方法を心掛けましょう。
脱力の習得にもう一つ不可欠な練習方法が、腕の使い方の練習です。
曲中で音階が出てきたとき、手首だけ移動させるのでは身体に無理が生じるので、肘から先に行くイメージで動かします。
曲の最後の和音を長く弾いた後も、同じように手首や指を先に鍵盤から話すのではなく、肘から順番に上げていくのがポイントです。
まとめ
ピアノを弾くときの身体の使い方は長年練習してきた人ほど自分流の練習方法になっており、変化が難しい場合もあります。
一回ですぐにうまくできるものでもないので、1年、2年と時間をかけて習得しましょう。
身体が固くなっているなと思ったら、練習の合間に背伸びなどストレッチをするのも効果的です。
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