ピアノを両手で弾くコツ

ピアノを始めたてで片手づつ弾いているうちは「簡単簡単」とスムーズに進んでいても、両手になったとたん急に行き詰ってしまうことがあります。

右手と左手では音を弾くタイミングも違えば使う指も違うので最初は混乱しますが、両手で上手に弾くコツはいたってシンプル。

沢山練習しているのにうまく両手で弾けないという方は練習方法の工夫ですんなり解決するかもしれません。

両手で弾くコツと、両手になったときに気をつける点についてお話します。

ただひたすらに…

両手の曲が出てきたとき、初心者や子供用に練習曲が沢山盛り込まれているような楽譜では右手の曲、左手の曲の後にその2曲を両手で引く曲という順番で1曲を3つの曲に分けている場合があります。

進むにつれていきなり両手の曲が続くようになるのですが、いきなり両手の曲が出てきても片手づつ弾く練習を思い出してみてください。

両手で弾く曲だからといきなり両手で弾いてもうまく弾けないし、片手づつなんとなく弾けたから両方いっしょに弾こうと思うと間違ったままの部分が出てきてしまいます。

間違ったまま何度弾いても同じ部分のミスを繰り返してしまったり、どこが間違っているかあやふやな状態でなんとなく練習することになるので必要以上に時間がかかってしまいます。

両手で弾くコツは、まず片手づつしっかり弾けるようになってから両手で弾き、間違っている部分はもう一度片手で弾いてみることです。

間違っている部分に気づいたら最初から最後まで片手で弾くのではなく、間違った小節を中心に、2小節、4小節とこまかく区切って片手で練習し、同じように両手で2小節、4小節と増やしていくのがポイントです。

頭で考えて弾くのではなく、指が自然に動くほど弾いてから両手で弾くとスムーズに演奏することができます。

音の長さに注意

両手で弾く時に右と左の音がズレてしまうと、本人はあまり気にならなくても聞いている人からは不自然に感じます。

メロディーのパートは音符の長さを正確に、伴奏部分はリズムが崩れないように気をつけましょう。

メロディーの音符の長さが曖昧な場合はピアノを使わないリズム練習が効果的です。

左手で拍を、左手で楽譜のリズムを叩いて音の長さを正確にとれるようにします。

小さなお子さんであれば、親が1,2,3,4と一定のリズムで手を叩き、本人は楽譜のリズムを手拍子にする練習は楽しみながらできます。

手拍子ではなくタンバリンやカスタネットなどの打楽器でも良いので、新しい曲を練習するときに挑戦してみましょう。

伴奏のパートは左手で弾く曲も多いのですが、右利きの人は最初のうち左手のコントロールがうまくいかない場合があります。

一定のリズムで弾いているつもりでも細かい八分音符の伴奏がズレてしまっていることもあるので、左手は特に念入りに練習するようにしましょう。

音階練習や、和音を様々なパターンのスタッカートで練習するのもピアノを両手で弾くコツです。

まとめ

最初は考えながらピアノを弾いていた人でも、ある程度上達すると無意識に指が動く状態が増えていきます。

無意識で正しい音を弾けるようにならないと曲を表現するときに苦戦するので必要なことではありますが、間違った音を無意識に弾く癖がついてしまうと直すのはやっかいです。

右手と左手があやふやなまま両手の練習を始めるのではなく、しっかり弾きこんでから併せるのがピアノを両手で弾くコツです。







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