ピアノをレッスンや独学で身につけようと練習を始めた初心者の方、「運指(うんし)」という言葉をご存知でしょうか?
長くピアノを習っていても、あまり言葉としては聴き馴染みのない方もいるかもしれません。
この運指はゆくゆく曲を仕上げるときに重要なので、ピアノを弾くときの変な癖がつく前に知っておきたいものでもあります。
ピアノの運指の重要性と、練習方法について解説します。
ピアノの運指とは
ピアノの楽譜でドレミファソラシドという音階の後、更に高い音まで弾かなければならないときに重要なのが運指です。
例えば右手でドレミファ…と弾くときに親指、人差し指、中指、薬指、小指の順番でソまで弾いてしまうと、次のラを弾くときに手首を無理させないと親指は届きません。
そのため、ドレミと順番に引いたら次のファを弾くときに親指で弾いて、その後の音をスムーズに弾けるように使う指を変えます。
また、右手でドミソドと低音から高いドに向かって弾くときも、ソを小指で弾いてしまうと次のドが弾けなくなってしまいます。
親指でドを弾いたら次のミを人差し指、ソを中指で弾くようにすると小指で高いドを弾くことができます。
このように指使いを適当にしてしまうと弾けないような部分を弾けるように、弾く指のしている数字を運指といいます。
初心者用の楽譜なら数字が書かれていますが、上級の楽譜になるとこの数字は書かれておらず、自分の経験で運指を決めることになります。
運指を自然に行うには
運指の練習の前に、指の番号についておさらいをします。
右手:親指→1 人差し指→2 中指→3 薬指→4 小指→5
左手:親指→1 人差し指→2 中指→3 薬指→4 小指→5
初心者のうちにドが1、レが2と覚えてしまうと後から混乱するので注意して下さい。
運指の練習はシンプルに「何度も弾くこと」です。
指番号が書かれている初心者用の楽譜を使用しているうちに、何度も弾いて指が自然に動くように練習しましょう。
また、ドレミファソラシドを1オクターブと言いますが、2オクターブ以上の音階を低音から高音へ、高音から低音に弾く音階練習を取り入れると運指の練習だけでなく、指の準備運動にもなります。
曲の練習を始める前に毎日行うと効果があります。
まとめ
本当に簡単な曲なら無視してもなんとか音が出せることもありますが、練習する曲が増えていくと「次の音を弾く指が足りない」問題に直面します。
初心者のうちに運指を自然と行えるように、正しい指使いを身体に染み込ませれば難しく考えなくても自然と指が動くようになります。
運指がうまくできないなと感じたら、その部分を曖昧に放置しないようにしましょう。
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